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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第25章 DAY12 明日への思い




ルカと入れ替わりに出ていったレイは
廊下で待っていた「相棒」と肩を並べて歩いた。


「幹部全員集まった?」

「ばっちりだぜ、相棒」

「ルカは後から来るだろうから先に始める」



2人が談話室に入ると、ルカを除いた幹部が全員揃っていた。

「みんな、悪いな。明日以降の話をする」

全員が真剣な表情でレイの言葉にうなづく。




「今晩の『月小屋の宴』が最後で、明日の朝、両軍幹部はガーデンに集合する。そこでアリスから『最終的な、月小屋の主人』の指名がある」


レイは僅かに眉根を寄せた。


「ただ、今回魔法学者の『奇襲』が2度あった。目的ははっきりしないが、アリスの身が危険に晒された上ルカも負傷した…このまますんなりとこの儀式が終わるとは、俺はどうも思えない」


「ボス、アタシたちもそれは同感よ」


セスが真面目な顔で頷き同意の言葉を告げる。



「不確実なことが多いからこそ、今一度俺たちの目的をちゃんとここで確認したい」


レイはゆっくりと幹部全員の顔を見た。



「俺たちの目的は……クレイドルの民の自由を守ること」


シリウスが力強く頷く。


「そして…アリスを守り、無事元の世界に帰してやること」


フェンリルも頷く。



そこへ遅れてルカが姿を現した。



レイが目だけで合図すると、すぐさま駆け寄ってくる。


「なにがあってもこの二つは必ず守れ」


ルカがその言葉に頷く。


「……それが守れるなら、どれだけ暴れてもOK」


セスが満面の笑みで頷いた。


「やーん!なんだか興奮しちゃう」

「セス、ほどほどにな」


シリウスの声はセスには届いていないようだった。




「……ルカ、レイアの様子は」


「うん…食事とって、今また寝てる」


「今夜、大丈夫そうか?」


シリウスが心配そうに尋ねた。


「わからないけど…今日はレイアが自分で指名した相手だし……大丈夫だと思う」


ルカは少し寂しそうな顔をした。


「そうか…今日の護衛はセス、頼めるか」

「オッケー!もちろんよ」

「セス…無理させないで……」

「当たり前でしょ!そんなのわかってるわよ!」


皆はセスが嬉しそうな理由が分かっていた。


もしレイアが赤の軍につけば、
これが彼女と過ごせる最後のチャンスになるからだ。

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