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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第22章 10th Night【ヨナ・クレメンス】※R-18



(………!!)


レイアの鼓動が急に高まってしまう。


ヨナの琥珀色の瞳が、すぐ近くに迫って、火花を散らすように輝いている。



ヨナはそのまま吸い込まれるように
レイアの唇へ優しくキスを落とした。



「…………」



お互いの瞳に、お互いの姿が映り込むほど近くで

二人はしばらく見つめ合っていた。




その沈黙が

永遠のように感じていたのは

どちらか一方だけではなかった。





「ヨナ………」

先に沈黙を破ったのはレイアの掠れた声だった。


ヨナは目線だけで次の言葉を促した。


レイアの瞳が、かすかに潤んだ。



「ヨナが………好きだよ……」


「………っ!」


ヨナの目が見開かれ、みるみるうちに赤く染まる。


「どう……しよう………好き、だよ………」


「どうしようって……なんだよ…」


ヨナが苦笑いを浮かべる。


「それ、こっちの台詞だよ…」


レイアの目尻に滲んだ涙を、そっと指で拭った。

そしてそのまま、彼女の頬を両手で包み込む。



「……どうしよう……君が、可愛すぎて………もう耐えられないよ」


再びヨナの唇が重ねられていく。

レイアの唇を優しく食み、ゆっくりと舌が入り込んでゆく。



重なった唇を離さずにレイアは身体を起こした。

両腕がヨナの首に絡められ、更にキスが深まる。

お互いがお互いの思いを止めることが、できない。



「………んんっ………ん…」


唇の隙間から吐息が漏れ、お互いの熱が伝わり合う。


(今…この瞬間だけ……)


全ての不安から解放されて

目の前に居る、ヨナだけを意識する。



ヨナも同じだった。


ただ目の前に居るレイアだけを意識している。



ヨナのすらりと伸びた指が、自然とレイアのブラウスのボタンに掛かる。


徐々に露わなっていくレイアの肌に、ヨナの唇が吸い寄せられる。


首筋から、鎖骨、ブラウスの落ちる絹すれの音と共に

唇は優しくゆっくりと落とされていく。



レイアの肌は徐々に熱を帯び始め

呼吸が僅かに荒くなる。


「……ヨナ…」


レイアの胸元に唇を寄せていたヨナは、上目づかいにレイアを見上げた。


「……君が悪いんだよ」

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