第22章 10th Night【ヨナ・クレメンス】※R-18

熱っぽいヨナの目線が、ひどく色香を感じさせる。


「君が……好きだなんて言うから…っ」


「あっ……ヨ、ナ…っ」


下着にヨナの指がかかり、いともたやすく外されていく。



「……もう、止められない…じゃない、か……っ」


「ヨナ……ぁ…っ！」


胸の頂に唇が寄せられ、ヨナに絡められたレイアの腕に力が入った。


ヨナは貪るように胸の頂に舌を這わせ、やがてレイアの身体は押し倒されるようにベッドに倒れ込んだ。




「……あ…ぁ……あぁっ……ん…っ」



「…レイア……」



聞いたことのないレイアの甘い声

見たことのないレイアの乱れた姿


全てがヨナを高ぶらせていった。



「……おかしく、なりそうだよ…」


ヨナの独白に、レイアは涙目のままヨナの瞳を見返す。


「……わ、私も…」


（ヨナに触れられているだけで……）


身体が、狂ってしまいそう。




ヨナはレイアの身体を縫いとめ、熱っぽい表情のまま覆いかぶさるように顔を覗きこんだ。


「……こんなの…初めてなんだよ…」


琥珀色の瞳が、ため息をつくほど美しい。


「いつだって……俺は『自分の本音』を、責務や立場を超えて優先させることはなかった……」


若緑色の髪が、さらりと零れ落ちる。


「いつだって我慢できたし、この俺が完璧にコントロールできないわけがなかった」


しなやかなヨナの指が、レイアの顔をすっと撫でる。


「君の前では……抑えがきかないよ……」


「あ……っ」




首筋に再びキスが落とされる。




「誰にも……渡したくない」



「……んんっ……ぁ……」



きつく首筋を吸われると、甘いしびれが全身に広がる。




「ランスロット様にさえ……触れてほしくないよ…」


「ヨナ…っ……ぁ……んんっ…！」


首筋に散らされた赤い花びらは、胸元へも落とされていく。




「その声も…その顔も…俺以外の誰かに絶対見せないで…これは命令だよ……」


「……ん…っ」


切なげな声で下された命令にレイアはこくんと頷くと

ヨナの手はレイアの内腿に伸びていった。



「……あ…っ」


触れられただけで、身体がびくんと震える。


「全部…俺に見せなよ……」