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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第21章 DAY10 How many times?



「その可能性はいなめないな…」

レイは呟くように答えた。



「でさぁーボス?一度結ばれたら魔力をもらえて、変な話2度結ばれたら48時間力が使えるってこと?」


「いや、いったん24時間で終了して、次に力を使ったらまた新たにそこから24時間、だそうだ」


「ふぅーん…じゃあやっぱり昨日居合わせたのはアタシでよかったわね!」


セスの言葉に幹部が一斉にセスを注視する。


「セス…お前それどういう意味だよ」

フェンリルがいぶかしむように言った。


「えー?だってまだぜんっぜん残ってるわよ?アタシのマ・リョ・ク!」


シリウスはやれやれといったような顔で頭を押さえる。


「このスケベオカマ野郎」

「ちょっとフェンリル、言いがかりはやめてよねっ!」


セスとフェンリルが本格的な言い争いを始める前にレイが口を開いた。



「…今後の戦略のために、各自あとどれくらい『魔力』が使えるのかここで公表してくれ」


レイの言葉に一同がごくりと唾を飲む。



「………じゃあ、1回分のヤツ、挙手」

レイ自身が手を上げる。

それに続いてフェンリルが手を上げる。



「……お前ら、意外とヤッてんのな…」

レイは目を細め、残り3名を見据える。


「あとめんどくさいから、シリウスから順に自己申告、よろしく」


「えっ」


シリウスが僅かに頬を染める。


「………」


そして誰とも目を合わせずに指を3本立てた。


「……おっさん意外とタフなのなー」

「おい、おっさん言うなフェンリル」

「俺だって一番手じゃなかったらもう少しはじけてたっつーの!」

くやしがるフェンリルをよそにセスが口を開く。


「はいはーい、アタシは今日1回使っちゃったから…これよ?」

セスの右手がパーの状態で上げられる。

「可愛くねえ」

「あ?フェンリルもういっぺん言ってみろ」

セスのオネエがまたもはがれる。


「はいはい…で、ルカは?」


ふとルカを見やると、ルカは真っ赤な顔で俯いている。


「ルカ……?」


ルカの右手は指が2本立っている。


「…ルカは2回分か?」


「……あ、その………」


シリウスに促され、ルカは更に顔を赤くしながら、左手も上げた。


「………」

一同は無言で赤くなったルカを見つめた。

指は全部で7本上げられていた。

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