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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第21章 DAY10 How many times?




月小屋でレイアとエドガーと夜を過ごしている頃

黒の軍の幹部は談話室に集まっていた。




「さて…全員揃ったな。レイが寝ないうちにさっさと話をつけよう」

シリウスの声と共にミーティングが始まる。


「おい、寝ねぇぞ」

レイはいつになく真剣なまなざしを向けている。



「わかったわかった、ボス……で、セス、何かわかったことは?」


シリウスの問いにセスは肩をすくめた。


「わっかんなーい。結局あいつら、魔法で口封じされてるっぽくて、肝心なことはどんなに絞っても喋んなかったわー」


「でも、アリス…つまりレイアを狙ってここに来たってことだろ?」


フェンリルは昼間の事件に居合わせたセスに問う。

「そう…確かにあいつらは最初『アリスをよこせ』って言ってたの。でもね…」

セスが眉根を寄せて続ける。


「アタシがあいつらの魔法をはじいた後、意外とあっさり帰ろうともしたのよね」


「………」


レイが思案するように腕を組む。



「……レイ」


口を開いたのはルカだった。


「どした、ルカ」


「……魔力を分け与えるルール、確認したい」


「…ああ」


レイは事前にブランから聞いていた内容を全員と共有するべくルールを再確認した。


「アリスと一度、結ばれるたびに魔力をもらうことができる。
その魔力は、一度発動すれば24時間有効。
魔法を使える人間、もしくは魔宝石を使う人間がその力を得ても相殺はなく、それぞれの力を独立して使える…つまり無敵ってこと」


「そ、そうなのかよ」


フェンリルは3つ目のルールを知らなかったようで驚いていた。


「じゃあ赤のキングがレイアを抱いたら最強ってことだな…」


「…でもランスがそれをアテにする戦略を立てるとも、俺は思えないんだがな…」

シリウスはひとり言のように呟いた。




「……レイ」


「…ん?」


ルカが再び話し出す。


「魔法学者たちは……黒の幹部が手に入れた力を、奪いたいのかも」

「なるほどな」

シリウスがレイより先にうなづく。



「つまり、こういうことか…?
奇襲で魔力を無駄遣いさせて、いざ決戦となった時に黒の軍の幹部は誰も力がありませんでしたって状態を狙ってるっつーことでOK?」

フェンリルが眉根を寄せて整理する。




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