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【イケメン革命】月小屋へようこそ【R-18】

第20章 9th Night【エドガー・ブライト】※R-18




月小屋にはすでに明りが灯っており
入口には赤の軍の馬もつながれていた。


(エドガーさん、もう来てるみたい)


ルカがレイアの手をとり、馬車を降りる。


すると、月小屋の中からエドガーが出てきた。



「これはこれは…ルカが一緒だったんですね」


相変わらず物腰だけは柔らかい。


「アリス、待っていましたよ…久しぶりですね」

「…はい……お久しぶりです」



「……そうだ、伝令の件お知らせ下さりありがとうございました」


エドガーは意思の読めない笑顔を浮かべる。


「………」


ルカは黙って視線だけで答えた。


「アリスを単独にする時間を設けさせないためにも、早朝そちらの迎えが来るまで俺も月小屋で待機することになりました。異論ありませんよね?」


「…エド……レイアに無理させないで」


ルカの視線が僅かにきつくなる。


「もちろんです…紳士的に対応します」


ルカはレイアの手をとり、顔を覗きこむ。


「……迎えはセスが来る予定だから。なるべく早く来させる」

「うん…ありがとう。セスさんによろしくね」


こくんと頷くと、ルカは馬車に乗ってその場を去っていった。




「……さて、まいりましょうか」


「……っ」


急にエドガーに手を取られ、レイアは一瞬身体が震えたが
気にする様子もなく彼は月小屋の中へとエスコートしていった。





「……さて」

月小屋に入るなり、エドガーはベッドへまっすぐ向かった。

仕方なくレイアもエドガーについていくが、ベッドのそばで立ちすくんでしまう。


(どうしよう……昼間のこともあったし…エドガーさん、なんとなく怖いな……)


「何してるんですか?こちらに座って下さい?」


エドガーはベッドに腰掛け、隣に掛けるよう促す。


「……は、はい…」


少し距離を置いて座ると、エドガーは苦笑した。



「そんなに警戒しなくても…いきなり取って食ったりしませんから安心して下さい」


「あ、そ、そういう意味では…」


「…レイア、いくつか質問してもよろしいですか?」


エドガーは距離があいたまま、にっこり微笑みながら尋ねた。


「……日中、あなたを襲ったのは…どんな人でしたか?」




「………えっ」



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