第16章 7th Night【ゼロ】※R-18
苦しげな吐息がもれ、レイアの熱っぽい視線がゼロの視線と重なる。
ゼロは目を細めて、レイアの髪をかきあげた。
そして、ピンクに染まった耳を露わにすると
そっと唇を寄せた。
「……ぁ…っ」
ゼロがそっと耳たぶを甘噛みするたびに、レイアの身体がびくん、と小さく震える。
「…ぁ…んんっ……だ、め……っ」
「ダメ、なのか…?」
掠れた声でゼロが囁く。
ゼロは意地悪ではなく、おそらく素でそう尋ねている。
「……んん…ちが……っ」
レイアはゼロのシャツの袂を握る。
甘いしびれが身体を疼かせ、立っているのを困難にさせる。
ゼロはそれを察したのか
今にも膝から崩れそうなレイアを横抱きにすると
ゆっくりとベッドへ運んだ。
レイアはベッドの上に座り、ゼロを甘ったるい目で見上げた。
そんなレイアの視線と絡むたびに、ゼロの中の欲がうずき始める。
「レイア……」
ゼロはレイアに向き合い、今度は首筋に唇を落としていく。
「……あっ…んん……っ」
微かに震えながら身じろぐレイアの身体を
そっと支えながら、ゼロは優しくキスを落としていく。
ゼロの唇からもれる吐息が、僅かに濡れた首筋に
小さな快楽を落としていく。
「……ぁ…っ…ゼ、ロ……っ」
第一印象の、少し無骨で不器用そうな印象とは真逆の
優しく繊細な愛撫が、レイアの身体に降り注がれる。
(……すごく…優しくて…)
とろけてしまいそう…。
耳元と首筋の優しい刺激だけで
レイアは全身から蜜があふれ出すような感覚に陥った。
「………あっ…!」
服の上から、ゼロの手がレイアの胸元に優しく触れる。
突然だったためびくっと身体が震えてしまったレイアに
ゼロは静かに尋ねる。
「……ここは…嫌か?」
「……っ」
レイアは顔を赤くしながら首を横に振る。
ゼロはふっと笑って、優しく包み込むように揉みしだいた。
「…はぁっ……ぁ……っ」
ゼロの指が、胸の頂をかすめるたびに、焦らされるような刺激が伝わり、レイアの身体が震える。
服の上からの刺激がもどかしく、レイアの呼吸が荒くなる。
「…どうした?」