第6章 冒険と探険。始まりの村
このクラゲは大きいものにもなるの?火は当てても平気なの?そもそも真水はこのチョロチョロ首都圏から来てる以外どうしてるの?
などなどお酒が入ったこともあり饒舌にが
おやっさんにまくしたてる。聞いてメモ取って色々おやっさんやおかみさん、ノエビアを巻き込んで夜中までああだこうだしていたが、こっちは暇なのでアンバーを連れて少し夜道を散歩しに行くことにした
灯草花は枯れていて夜道が真っ暗だが化け物二人にはなんの問題もない。
切り立った崖っぷちに座って星空を眺める
「僕は夢を見ませんが、なんだか夢を見ているようです」
そんな切り出しに詩人だなとちゃかす
「お前さんは不死のサラマンダー。しかもアンバー、琥珀だぜ?ジンじゃなかったのに宝石の名前ってすげーな!これも運命ってやつだ。流されとけよ。」
そう言って背中をビシバシ叩く
「まぁ、俺の眷属は浮気OKだから乗り換えも構わないぜ。因みに愛と情熱な!」
よくわからないノリでもアンバーは静かに聞いている
夜風が頬に当たり周りを見渡すと、なんだかいつもと違って見えた
家に戻ると宴会はお開きになっていて、薄明かりのなかで縫い物をしているノエビアがいた
二人を見てふわりと笑う
「お帰りなさい。皆さんお休みになられましたよ」
ピンクも宿の一室を借りて休むことにした
「アンバーは・・・僕と一緒でいいですか?あの・・夫との部屋がありますので・・・」
すごく気を遣われている
「うん、ありがとう」
頷くとほっとしたように笑った。こんな化け物を受け入れてくれた。最低な夫でも健気に待ち続けていたそんな心の広さにノエビアを尊敬する気持ちが溢れてくる
これからやっていけそうな気がしてきた