第6章 冒険と探険。始まりの村
なんだか直視出来なくて目を瞑っていたら静かになった
おそるおそる目を開けるとイケメンが立っていた
ちょうどアマネイが服を作ってそれを着ているところだ
黒いウサギ耳、垂れ気味の目、上半身裸だけど結構筋肉ついてて薄い唇はトカゲ感が残っているかも
けっこう好みかも
「良い出来でしょ?私からのプレゼントはこの服一式よ」
ウインクと投げキッスしてる
「僕は・・・これからどうしたら・・殺して欲しかったのに」
拳を握るサラマンダーにピンクが肩に手を置く
「お前殺す方法知らねーし、まぁ、死なねーんだから人生楽しめよ。この街の宿屋に体の持ち主の嫁さんがいるからしれっと暮らせばいいだろ?」
なんて適当な事言っているのか
本当に可哀想な人・・・
どうしようか考えていたらまさかの人物が通りかかってしまった
「てめぇ!今までどこほっつきあるってやがったこらぁ!死ね!バカ息子!!!」
父親が大きな瓶背負ってサラマンダーを殴った
手首負傷した父親と無傷のサラマンダー、ピンクとの4人でとりあえず実家に行くことになった
「と言うことで僕は息子さんではないんです。すみません。息子さんの皮を被った化け物なんて見たくもないでしょうから消えますね」
まさかサラマンダーが正直に話してしまうとは思わず、私はさっきから冷や汗が止まりません。
ピンクもあれー?言っちゃうんだーみたいな顔してるし。
「まぁね、ろくでもない息子だったからねぇ・・ノエビアちゃんはすごく良い子なんだよ、あのバカにたぶらかされて結婚させられちまったんだ。あんなクズ息子には勿体ない子でねぇ」
「正直に言って、ノエビアを嫁としてつれてきた後酔ったあいつが言ってたんだ。働き手に使えるしタダで出来る風俗だってな。死んで当然だ。だから気にすんな!」
なにがあったのか知らないが酷い言われように違う意味で冷や汗が止まらない
結局息子の両親には許された上に居ていいと言われてしまった。
ノエビアにも話すことになったのだが、ここまでトントン拍子で空気みたいな存在の私。