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触手魔物淫魔ふたなりと遊びながら異世界を救う物語

第6章 冒険と探険。始まりの村


「一人で営んでるの?」

そんなに広くない店内は暖かみがあってナチュラルウッドとガラス細工のような飾りはセンスが良い
昨日は休業中との張り紙がしてあったから従業員も休みなのか


「いえ、義父と義母と・・・夫と経営しています。」

同性婚や異種族婚有りなんだっけかこの世界


「みなさんは?」

木のお盆を胸に抱えてノエビアは顔を伏せる


「義父と義母は実家に住んでいて、ここは僕と夫が住んでいたんです」

過去形な所に訳ありを感じる

「元々僕は西の地区出身で、街で会った今の夫と恋仲になりました。4年前に結婚してこっちに来て、義父も義母もとても良くしてくれて・・・身寄りのなかった僕は本当に嬉しかった。でも、3年ほど前から夫が外出が多くなり、ついに帰ってこなくなってしまいました。」


「ふーん、どんなやつ?ウサギ?」

もりもり口のなかに食べ物を放り込みながらピンクが口を挟む


「あ、ウサギです。真っ黒で耳がピンと立っています。僕は小さいし、耳も垂れててどうして僕なんかと結婚してくれたのか不思議なくらい魅力的な人でした」


あれ、嫌な動悸が


「あー・・・どこかであったら声かけてみるよ、なんかアクセサリーとか着けてた?」


そう言うとパタパタと走ってまた戻ってきた
差し出された写真を見てこのゲス野郎の胃袋に収まった元旦那だったものに心のなかで手を合わせた



朝御飯をご馳走になって、ついでに元旦那を食べたことは言えず、町を探索すると言って宿を後にした



「最低だ。このクズ」

虫けらを見るような軽蔑の眼差しでピンクを見上げる

めんどくせえなって顔でため息つかれた


「あー、まぁ、食っちまったもんは仕方ねぇ、サラマンダーどうにかしようぜ」



話をそらしながらサラマンダーの元へ向かう

荷車から解放したものの、体液や熔けた鉱石のせいで癒着してしまい、どうにも剥がせないそうだ


「あ、そうか。あのキイロ呼んでくれよ。の下僕!」

良いこと思い付いたとなにかゴソゴソ始めるピンクに眉を寄せながらアマネイを呼ぶ


「アマネイー!来れるー?」

空に向かって叫んでみた



「あっはーん!呼・ん・だ?」


胸焼けした

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