第6章 冒険と探険。始まりの村
「可哀想・・・でもどうすればいいの?」
心臓を潰してもダメ頭を潰しても死なないんじゃどうしたらいいか分からない
「これ、世界樹に入れる穴なんだろ?旦那に聞いてみたら?」
ピンクが洞窟を指差す
「名案だけど、モンスターとかに食べられてたどり着けない気がする」
横入りしたダンジョンなんて絶対すぐ死ぬ。マリオでも土管使うと難易度高くなるもん
「はつがいなんだから世界樹なんてなんの問題でもねーよ。むしろ歓迎されるわ」
そんな適当に言ってくるピンクにムカッとしながらも仕方ないので洞窟に入ることにした
しかし、洞窟よりも地獄の門の番人が怖すぎて通れない
「これが怖いよ、これ、だって、生きてた人なんでしょ?こここ怖いよ」
サラマンダーの側で暖を取りつつ彫刻を指差すとピンクがキツネを蹴飛ばした
「そうか?怖いなら砕いとくか」
蹴飛ばされたキツネは粉々に砕けてしまった。続いて牛も踏みつけて粉々にする
「ぎゃー!そっちの方が怖いわ!やめてよ!」
ウサギも踏みつけて壊そうとしてるのを止める
「なんだよ、どっちなんだよ」
なんでやれやれみたいに笑ってんだかピンクが結構なクズというかやはり人外なのかと思う
ウサギから足を退かすとからりとウサギから鉄が剥がれて生身のウサギが一部出てきた。
それを見たピンクがゆで卵を剥くようにウサギを剥き始める
「あ、これ剥けるかもよ?」
なんのために剥き始めたのか分からないし、この状況の方が怖いのでサラマンダーに行ってくると呟いて剥かれ始めるウサギの横を全力疾走して洞窟へ入った