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触手魔物淫魔ふたなりと遊びながら異世界を救う物語

第6章 冒険と探険。始まりの村


世界樹の扉を出てみるとそこはやはり別世界だった。

長く続く石畳の両脇は砂利道で、砂利道を水牛や馬が荷物を引いて歩いている
真ん中の石畳は頭にカゴを乗せた140センチ程の二足歩行しているネズミや2メートル程のサイなど沢山の動物が生活している


改めて違う世界なんだなと感心しているとひょいとピンクが覗き込む


「南に行くと始まりの町だぜ、北の果てはハルピュイの巣、西は花街になってる。どこ行きたい?」


始まりの町があるならそこから行こうと、始まりの町ファストタウンへ向かうことにした。

旅の準備は嬉々としてアマネイがしてくれた。

「黒の編み上げブーツなんてロックで可愛いじゃなあい?私の特性は魔法装飾よ。このブーツで空だって飛べるわよ」


そうウインクしていた通り、とても軽くて歩きやすい。
南町まで2時間ずっと歩いているけど、軽やかに走ってでも行けそうだ。


ふんふんと鼻歌まじりに歩いているが、水不足の影響で田んぼか畑があったであろう敷地には枯れ草と土ばかりが目立つ

生活用水は小川をチョロチョロ流れているがそれが作物を育てるにはまだ時間がかかるだろう。
ジールが今は輸入で食いつないでいるがこの国の自給率は80%だったと言っていた。

途中で畑を耕している熊を見たが可哀想なほどあばらが浮いていた


さらに3時間ほど歩き、始まりの町ファストタウンについた頃には日は暮れ始め、外を歩いている人は見えなくなってしまった。


宿屋を探したが休業中の看板にガックリ肩を落とし、野宿出来る所と食べ物を探しに行くことにした。



「ピンクの能力でテント出したり、食べ物をチャチャッと出したり出来ないの?」

布袋から水を飲みながらピンクを見上げる


「ごめーん、俺の能力は愛と情熱だからー。」
へらりと笑う夕暮れにくすんだ頭にイラッとしながらも暮れてしまった空気がひんやりして腕を擦り合わせる

町郊外をウロウロしていたら何となく焚き火のような臭いがしてそこへ向かう


二つの小さな明かりを見つけ近づいてみると、荷車に磔にされている魔物の目がギラギラ光っていた


チロチロ見える長く二つに別れた舌は爬虫類か

うつ伏せの状態で背骨から下を切り開かれて荷車に釘付けにされている


「ひでぇな。」
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