第7章 頂上戦争
大将3名を相手に奮闘するルフィであったが、今のルフィでは力及ばず、今まさに止めをさされようとしていた。
「悪に死を!」
サカズキの攻撃がルフィに当たる寸前で止まった。
「1番隊隊長、マルコか!」
「エースの弟は殺らせねえよい!」
その時。センゴクの顔色が変わった。
「コーティング船がもう1隻浮上しただと!?しまった!ずっと海底に潜んでいたのか!」
「ウチの船が出揃ったと言った憶えはねぇぞ……!」
「あの速さは!パドルシップか!撃ち沈めろ!」
パドルシップは包囲壁を突き破り、海賊たちがそれを足がかりに広場へなだれ込む。
「うわっ!」
「エースを救え~っ!海軍本部を攻め落とせェ!!」
白ひげが広場へ降りる。
「下がってろよ息子達……!」
白ひげが薙刀を一振りする。その振りだけで広場の海軍が吹き飛んだ。
「きゃあぁっ!」
「リラ!」
スズシロが咄嗟にリラの手を掴んで広場に引き戻す。
「あ……ありがと」
白ひげが叫ぶ。
「野郎共ォ!エースを救いだし!海軍を滅ぼせェ!!!」
白ひげ”vs赤犬、不死鳥マルコvs黄猿、ダイヤモンド・ジョズvs青雉。
白ひげ海賊団隊長、花剣のビスタが武装色の覇気を放った。ブラメンコの巨大ハンマーが砕く。ラクヨウのチェーンハンマーが唸り、ナミュールの牙が喰らいつく。ブレンハイムの巨体が圧倒して、クリエルのバズーカが炸裂する。キングデューのナックルダスターが打ち込まれ、ハルタの剣が舞い、水牛アトモスが二刀を構え、スピード・ジルのランスが貫く。フォッサの刀が炎を纏い、イゾウの短銃が連射される。
海賊達は戦うのだ。全ては友のために、仲間のために。
「仲間のためにここまでするなんて……」
「男はみんな馬鹿ばかりなんだよ」
スズシロは半ば諦めたかのようにため息をついた。