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炎の華と氷の心

第7章 頂上戦争


14人の隊長を先頭に突き進む海賊達を防ぐ為、海軍巨人部隊が前に出る。と、白ひげ海賊団3番隊隊長のダイヤモンド・ジョズが動き、無尽蔵の力で巨大な氷塊を巨人部隊に向け放った。上空より迫りくる氷塊になずすべなく立ち尽くす巨人部隊の真上を、海軍大将 赤犬の放った技“大噴火”が掠めた。巨大な氷塊は跡形もなく蒸発し、火山弾となり降り注ぐ。

「まるでこの世の終わりを見るようだ……」

近くの海兵が呟いた言葉にリラは苦笑した。そしてその海兵の頭をはたく。

「馬鹿なこと言ってないで、海賊を退ける努力をしなさい」
「はっ、ハイ!」

その様子を見ていたスズシロがニヤニヤとする。

「……何」
「いーや?どの口が言ってるのかなぁっと」
「バーカ」

ふいっと顔を背けた。

その間にも激戦は続く。血飛沫舞う戦場の中で王家七武海の一人、ドンキホーテ・ドフラミンゴは13番隊隊長・水牛アトモスと対しながら高らかに語った。

「フッフッフッフッフッ!疼いて来るぜ。面白れェ!フッフッフッフッフッ!たまらねえ!フッフッフッ!何がおかしいかって?この!時代の真ん中にいる感じさ!……フッフッフッ!今この場所こそ中立だ!海賊が悪!?海軍が正義!?そんなものはいくらでも塗り替えられて来た……」

気味の悪い笑いをしながらドフラミンゴは言い続ける。

「平和を知らねぇガキどもと戦争を知らねぇガキどもの価値観は違う!頂点に立つものが善悪を塗り替える!今この場所こそが中立だ!正義は勝って!?そりゃそうだろ……勝者だけが正義だ!!」

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