第7章 頂上戦争
攻め入るは──『白ひげ』率いる新世界47隻の海賊艦隊。
迎え撃つは──政府の二大勢力『海軍本部』『王下七武海』。
七武海の一人、世界最強の剣士 ジュラキュール・ミホークが静かに剣を鞘から抜いた。世界一の斬撃が氷河を切り裂き白ひげに迫る。
が、ミホークの表情が変わった。斬撃が白ひげの前で止まったのだ。そこには3番隊隊長、ダイヤモンド・ジョズの姿があった。ジョズはその名の通り体をダイヤモンドのごとく強固とし、世界一の斬撃を止めたのだ。
政府側はなおも攻撃の手を緩めない。続いて光と共に、海軍大将、黄猿が空中に現れ、無数の閃光を白ひげに向けて放った。
「おいおい……眩しいじゃねェか……」
またしても攻撃は白ひげの前で防がれた。青い焔を纏いしその男は、ゾオン系『幻獣種』、いかなる攻撃を受けても炎と共に再生する能力者、1番隊隊長・不死鳥マルコだ。
「いきなりキングは取れねぇだろうよい」
その様子を見ていたリラは「うっはぁ〜……」と声を上げた。もちろん海賊達を退けながら。
「おっそろしいモン相手にしてんじゃないの私たち」
「馬鹿言ってねェで集中しろ」
「ハイハイ」
男言葉になったスズシロに苦笑しつつ、リラは海賊たちをどんどんと倒していった。
「誰が勝ち、誰が敗けても時代が変わる……ってね」