第5章 3日目
「ふぅん……?」
エースは納得がいっていないようだが、リラは無理矢理にこの話を切った。
「さ、そんなことはいいから。祭りの準備、もちろん手伝ってくれるわよね?」
「拒否権ねェなこりゃ……」
リラの言葉にエースも苦笑した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「あー!魔法使いのお姉さんだぁ!」
「はーいみんな!じゃあまずはみんなで雪玉作ろっか。そしたらお姉さんが魔法で雪だるまにしてあげる!」
「やったあ!」「やろやろ!」
子供達と戯れるリラ。エースはその様子を微笑ましく見ていた。
「エースも早く!」
どっちが子供なのか分からないリラに苦笑いしつつ、エースも子供達の輪の中に入った。