第4章 2日目
「……なァリラ」
エースは珍しく真剣な表情でリラを見つめた。
「ん?」
リラも首を傾げてエースを見つめる。
「ゴールド・ロジャーに……子供がいたらどう思う……?」
「海賊王に子供が?」
リラはきょとんとして聞き返してしまった。見ればエースは、聞いたはいいけれど答えを聞きたくないというような表情をしている。
──彼も、何かを抱えている。そう思った。
だからこそ、彼の質問には自分の言葉で、思ったことを口にしなければならない。
「そうねー、海賊王に子供かぁ……」
うーん、とリラはしばらく考え、やがて彼女の答えは出た。