第4章 # 青春ブギ
~ 大野side ~
体育館に 、キュッと靴が擦れる音が響く 。
俺は バドミントン部のキャプテン 。
羽を打つたび 、体育館の端にいる女子から黄色い歓声があがる 。
その中でも一際目を引く女の子が ...
その子は 、歓声を上げるでもなく ただ俺達の練習をじっと見ていた 。
俺は思わずその子に近付いていた 。
「 1年生だよね ? 入部希望 ? 」
〇〇「 えと ... 、マネージャー希望 ... です 」
... こんなに可愛い子がマネージャーなんて ... 、練習に集中出来ないじゃん っ!
「 そっか ... 、じゃあ ... 、頼んだよ マネージャー 」
〇〇「 ... はい っ!」
今まで 俺達のバドミントン部では マネージャーを取ってはいなかった 。
周りの女子からは 不満の声が上がるものの 、俺は清々しい気持ちだった 。
練習も終わり 、携帯を開くと そこにはクラスの男からメッセージが入っていた 。
友『 1年の〇〇ちゃんマネージャーにしたんだって!? 』
『 うん 、したけど 』
なんかまずいのかな ?
友『 あの子 可愛いって男子みんな言ってるぜ ? 特に お前以外に狙ってる奴4人いるらしい頑張れよ!』
そいつによると 、2年の学年トップの櫻井 、1年のキラキライケメン野郎松本 、ゲームオタクの可愛い顔した二宮 、そしてなんと言っても〇〇ちゃんの幼馴染みの相葉 。
その4人は 他の男達よりも本気で〇〇ちゃんを落としに行こうとしているらしい 。
まぁ ... 、この中なら 俺が1番大人の色気っつーか ... ?
大人の落ち着きっつーか ...
〇〇ちゃんには1番釣り合ってるよな ?
俺は謎の自信を付け 、家に帰った 。