第4章 # 青春ブギ
~ 櫻井side ~
高校も2年に上がり 、新しく入ってきた1年生 。
その中でも一際目立つ女の子 ...
俺は 初めて一目惚れしてしまった 。
入学式が行われる体育館 。
友「 ... 翔 、おい 翔 っ 」
横から友達が小さな声で俺を呼ぶ 。
「 ん ? 」
友「 あの子めっちゃ可愛くね ? 」
「 そーかぁ ? 」
あぁ 、やってしまった 、俺の悪い癖 。
素直に そうだね って言えばいいのに すぐに強がってしまう 。
友「 なんだよ~ 、でもお前ならあの子の方から告白してくるかもな (笑) 」
まぁ 、確かに ...
自分で言うのは微妙だけど 、頭も良いし 、顔だっていい方だ 。
ちょっと優しくすれば 、コロッと落ちる女の子だっている 。
さて ... 、初めて本気 出しちゃうか ...
俺は 入学式のその日のうちに 勝負を仕掛けることにした 。
やっぱりあれかな 、偶然肩がぶつかるシチュエーションかな ...
式も終わり 、みんながそれぞれ自由に行動するなか 、俺はあの女の子を見失わないように追いかけた 。
そして 、ちゃっかり正面に回り 、女の子に向かって歩き出す 。
でもその途中 、見たくないものを見てしまった 。
女の子の隣には 、俺よりも身長が高いイケメン ...
彼氏か ... ?
くそ ... 、今は辞めとくか ...
ぶつかることを辞め 、ただ横を通り過ぎる 。
〇〇「 緊張した ? 」
相「 したよ 、先輩達大人っぽいし ... 」
〇〇「 ね 、入学祝い これからしよ っ ♪ 」
相「 お 、いーね!」
そう言いながら去っていく2人 。
なんか雰囲気いいじゃん ...
俺はすっかり自信をなくし 、いつもの友達とカラオケへ向かい 、今日の出来事を忘れるために歌いまくった 。