第4章 # 青春ブギ
~ 二宮side ~
中学生の時から密かに片想いしていた〇〇ちゃん 。
〇〇ちゃんと同じ高校に行くため 、必死に勉強した 。
同じクラスになることは叶わなかったが 、隣のクラスの1人にはなれた 。
でも〇〇ちゃんは 俺と違って活発で元気な子 。
俺みたいなゲームオタク 相手にしてくれる訳ない ...
それにあの幼馴染み ...!
馴れ馴れしくしやがって ...
俺なんて今まで女の子と付き合ったことないのに ...
アプローチの仕方も分からず 、ただ 影から見ていることしか出来ないなんて辛すぎる ... っ
でも何もしなかったら 、どんどんみんな〇〇ちゃんを好きになっちゃう ...!
そう思った俺は 、学校終わり 、玄関で〇〇ちゃんを待ち伏せした 。
向こうから歩いてくる〇〇ちゃん 。
か 、可愛い~ っ ...
だめだ 、喋れる訳ない!
諦めて帰ろうとすると ...
〇〇「 隣のクラスの ... 」
「 え 、あ 、に 二宮です!」
突然話しかけられ 、自分でもびっくりするくらい大きな声で返事してしまった 。
周りを見ると 、みんな俺のことを見ていた 。
「 ご 、ごめんなさい っ 」
俺は 逃げるようにその場を走り去った 。
あぁ 、もう最悪だ ...
周りの人ならまだしも 、〇〇ちゃんにも 絶対変なやつって思われたよな ...
俺ってなんでこうなんだろう ...
家に帰る道で そう考えていた 。
〇〇「 二宮くん っ 」
その声に反応し 、振り向くと 、そこには〇〇ちゃんがいた 。
〇〇「 あの ... 、さっきはごめんね ... ? 」
「 いや ... 、俺が変な声出したから ... 」
〇〇「 私ね 、二宮くんと話してみたかったんだ ♪ 」
な 、なんですとおおお っ!
予想外の言葉に 、俺は固まってしまった 。