第4章 # 青春ブギ
~ 相葉side ~
「 大きくなったら 結婚しようね 」
幼稚園の頃 、砂場でしたプロポーズ 。
『 もちろん 』なんて言ってたけど 、〇〇は 覚えてるのかな ...
あれから 10年 ...
俺は ずっと〇〇に片想いしていた 。
黒くて長い髪 、小さい身体 、華奢な肩 、誰にも負けない可愛らしい笑顔 ...
その容姿や性格から 、小学校 中学校とも 学校のアイドルだった 。
〇〇が 目指した高校にも一緒に通うため 、俺は寝ずに勉強して 、やっとの思いで合格した 。
... けど 、この学校には 敵が多すぎた ...
学校一 イケメンと言われる2年の先輩 。癒し系な3年の先輩 。
そして 、同じ学年でも 、可愛らしい顔の隣のクラスの奴 。ジェントルマンな隣の隣のクラスの奴 。
なんと常にモテモテなそいつらが 、全員〇〇を狙っているらしい ...
俺は奇跡的に 〇〇と同じクラスになれ 、それだけで浮かれていた 。
友「 雅紀ってさぁ 、〇〇ちゃんと 幼馴染みなんでしょ ? 羨ましいよなー 」
「 そーかなー ? 」
そんな風に羨ましがられるだけで 、俺は他の奴らとは違う なんて思い込んでいたんだ 。
でも 、ある日耳にしてしまった女子の間での噂 。
〇〇は 、2つ先輩のマッチョに片想いしているらしい ...
俺は その真相を確かめるべく 、帰りに〇〇を誘った 。
「 なぁ 、メシ行かねぇ ? 」
〇〇「 あ 、行く!何奢ってくれるの ♪ 」
「 ばか 、いっつも俺ばっかじゃん!(笑) 」
いつもの調子でふざけながら 、俺は核心に迫る 。
「 あのさ 、お前今彼氏とかいんの ? 」
〇〇「 ん ~ ... 、好きな人はいる ... かな ... 」
... やっぱ あの噂 、本当だったんだ ...