• テキストサイズ

【R18】君は華より美しい(仮題)

第6章 嫉妬の炎


 窓から月明かりが差し込む。
 シドリアンは寝室にあるソファに座っていた。

「っ…はぁ…ジョエル…」

 ジョエルの唇は、さぞ甘かったことだろう。
 小さな彼女の唇は、柔らかかったことだろう。
 彼女は、どんな風な反応を示すのだろうか。
 唇を押し当てて、歯列を割り、口腔内に舌を忍ばせれば。

「うっ…はぁ…」

 ぐちゅっぐちゅっと右手を上下に動かしながら、シドリアンは今日のジョエルを思い出す。
 大きく開いた胸元に、唇を落として。
 ドレスの背中にある紐をするりと解いたとき、ジョエルはどんな顔をするのだろうか。
 もしかしたら。
 シドリアンが知らないだけで、ジョエルはすでに何人もの男を咥え込んでいるかもしれない。

(嫌だ…)

 彼女が純潔なのだと思っていたのは、自分だけで。
 自分が遠ざけたと思っていた男たちと…。
 ああ、あの高潔なジョエルが、まさかそんなことを。
 汚らしい男に組み敷かれるなんて、ありえない。
 認めたくない。
 けれど、想像してしまう。

「っあぁ…くっ…ふ…」

 ジョエルに会った日は、いつも張り詰めた自身をこうやって慰める。
 彼女の唇や柔らかな胸に包まれることを想像する。
 トプ、と先端に雫が溢れるのを人差し指に取り、ぐりぐりと塗りこんで。
 手袋をしたままのジョエルがこうやって自身を慰めてくれたら…と目を瞑って考える。
 竿部分を手の平で擦り、人差し指と親指で丸を作って亀頭を何度も通す。

「っく…」

 手の刺激では物足りない。
 トロトロとした潤滑液をたっぷりと塗りつけた陰茎をクッションに擦り付けた。

「っ…あ…ぁ…」

 ハァハァと荒い息をつきながらシドリアンは腰を振る。
 左手で自分の乳首をこね回す。
 随分前から、手で扱くだけでは射精できなくなっていた。
 こうやって何かに擦りつけないと、乳首をいじらないと達せない。

/ 158ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp