第15章 華に焦がれる　～side　ファンドレイ～

（全て俺に委ねるということなら…もう我慢なんかするか）

「ジョエル」

　耳元で囁いたその一言で、彼女はファンドレイにくたりと体を預けた。






　そこから先は、何をどういう手順で彼女をベッドに押し倒したのかファンドレイは覚えていない。
　気づけばジョエルはあられもない恰好で頬を赤く染め、甘い吐息を漏らしていた。
　ジョエルの豊かな胸を鷲掴みにしてその柔らかさを堪能し、ツンと立った先端を指で転がし吸い付く。

「んんっ……」

　ジョエルが腰をくねらせているのに気づいて、足の間に手を伸ばした。
　薄い布地の上から触れれば、じとりと湿り気を帯びているのがわかる。
　そのままぐりぐりと指を押し付けるとまたジョエルが声を上げた。

「そ、そこはっ」
「ここがいいのか？」
「あっ」

　ジョエルはきゅっと眉根を寄せながらも、秘芽を撫でるファンドレイの手に自らの手を重ねてくる。
　もっと、と口で言うよりも直接的なおねだりにファンドレイの熱はさらに増した。
　するりと下着を抜き取ってジョエルの足を開かせ、その間に顔を埋めればまたビクリと反応する。

「あ、だめ…」

　濡れた割れ目を開いてその形を視姦する。
　ヒクヒクと期待に蠢く肉襞がファンドレイを誘っている。
　もっとじっくり見たいとも思ったが早く挿れてしまいたい気持ちが勝り、遠慮なく秘芽に吸い付いた。

「ひぁっ」

　突然の刺激に驚いたのか、ジョエルが膝を閉じようとしてファンドレイの頭を腿で挟む。
　頬に当たる柔らかな腿の内側にも口づけて、赤い花を散らした。
　ぬるぬるした愛液が溢れてくるのを舐めとりながら指を中へと沈める。

「ぅくっ…」
（……固いな…）

　ジョエルの中は思った以上に固くて狭くて、ファンドレイは違和感を覚えた。
　もちろん、娼館の女とは比べるまでもないのだが――キツ過ぎないか？と疑問がうかんだ。