第2章 黄色さんの奇跡
「和也!そんなとこにいたんだ。」
私に気づいて一瞬視線をこちらにやると、
また目線を戻す。
「あれじゃ、櫻井くん嫌な感じだって思うかもよ?」
二宮「だってテレビ見てないから
話わかんねんだもん。」
あー、まあ、ゲームばっかやってたら
わからんわな。
「ね、今日さ、一緒に帰ろ!
アイス食べたい!」
二宮「えー。こんな寒いのにアイス??」
そんなこと言って、ちょっと嬉しそう。笑
「ね、だからそろそろ戻ろ!」
いつかは、そう、いつかは和也にも彼女できて、
こういう時間は無くなるかもしれない。
でも、私はそれでもずっと
和也が好きだよ。