第5章 赤の奇跡
観覧車がちょうど
てっぺんに到達した時、
私は翔ちゃんにキスをした。
「私も。翔ちゃんが好き。」
櫻井「…俺も。のこと好き。」
そして、どちらともなく、
キスをした。
さっきより長く。
キャスト「おかえりしなさーい!
先ほど乗車前に撮りました写真は、
あちらに飾られていますので
チェックしてみてくださいね!」
そうだ。乗る前に写真撮ったんだ!
写真置き場に行って写真を見ると、
2人して笑った。
櫻井「はははっ!やばっ!
2人とも不機嫌!!」
「ふふっ!そりゃそうだよ!
2人がいなくなって気まずいしさ!!」
私はお財布を取り出すと、
写真を買った。
櫻井「はい!」
翔ちゃんがお金を渡してくる。
櫻井「クリスマスプレゼント?みたいな?」
「…ありがと!この写真、
大事にする!!」
結局そのあと、
味気ないからって金欠のくせに
パスケース買ってくれた。
翔ちゃん、待っててね。
お誕生日プレゼント豪華にするから。