第8章 トト子がいちばん!!
ようやく円陣を組み、全員が下を向く。
おそ松はゆっくりと一人一人の顔を見た。
「みんな聞いてくれ。昔、一人の偉いラガーマンがこんなことを言っていた…」
ここで演出のために三秒間が空く。
「…一人は一人の為に、みんなは一人の為に!!」
そしてなんか間違っている。
「なるほど…!ワンフォーワン、オールフォーワンだな。グッときたぜ!」
「ちょっと違うけど、まぁトト子ちゃんを表してるならそれで合ってるね」
「ようしお前ら!!全力でトト子ちゃんを応援すっぞ!!マッスルマッスルー!ハッスルハッスルー!」
「マッスルマッスルー!ハッスルハッスルー!」
八人の声が合わさって一つの大きなパワーとなる。
(素敵なショーになるといいな。ううん、みんな頑張ったんだから、なるに決まってる!)
期待と不安に胸を弾ませ、ゆめ美はディナーショーの成功を祈った。
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