第29章 ※トド松エンド 人を好きになるって
「ト、ドまつ、くん…」
突き上げられる感覚から痛みが無くなり、子宮がトド松を求めてうねりだす。指で達した時とは比べ物にならない快感がゆめ美を侵していく。
このまま自分はどうなってしまうのだろう。臆病なゆめ美はトド松に懇願する。
「ん、こわい…ねぇ、トド松くんっ、もうやめて…っ」
「怖くないよ。ボクを信じて」
優しい声。
ゆめ美はこの声を知っている。
恐怖に直面した時、自分を救ってくれた声——
「…トドまつ、くん…トドまつくん…っ」
貴方が離れてしまうんじゃないかとすごく怖かった。
失いたくなかった。だから、勇気を出せた。
「好きだよ…ユメ」
トト子と比べたら地味な女なのに、こんな私を好きになってくれてありがとう。
「ああっ、あぁ…!」
「もっと感じて、我慢しないで」
トド松は腰をぐりぐりと押し付けて陰核を刺激しながら奥を深く突いた。
「っ…!は、あ、あぁっ!」
——大好き
そう告げたかったのに、絶頂まで昇り詰めたゆめ美はトド松の腕の中でそのまま気を失うように眠ってしまったのだった。
「——ずっと一緒だよ、ユメ」
同時に果てたトド松もベッドへと沈んでゆく。
そしてそのまま朝が来るまで深い眠りへと落ちていった。
思いを確かめ合うように求め合った二人。
ささいなすれ違いはあったけれど、きっとこの先も大丈夫だろう。
だって二人は今、こんなにも幸せなのだから。
翌日、トド松が戦力外通告を渡されたのは、また別のお話。
トド松エンド おしまい