第29章 ※トド松エンド 人を好きになるって
抱きしめながら、トド松はゆめ美の耳元で甘い言葉を紡ぐ。
「これでやっとボクの物だね」
恥ずかしそうに頷く腕の中の彼女を掻き抱き、トド松はゆっくりピストンを開始した。
ゆめ美の中は熱く欲を包み込み、腰を揺らすと吸い込むように絡みつく。トド松は苦しげに喘ぐゆめ美を気遣い、しばらくこのままスローペースで慣れさせようと思った——が、
(嘘でしょ…こんなん三十秒持たないって!)
タッティは瞬時にゆめ美の肉体の虜である。
(「ボクの物」とかなにカッコつけてんだよ!?カッコつけて早漏とか一生のトラウマもんだよ!?)
内心焦りつつも、気持ち良さに腰の動きは止まらない。それでも理性は首の皮一枚で繋がっており、ゆめ美が痛くないようスピードはゆっくりだった。
「んん…はぁ…」
(吐息…!耳元の吐息やめて!?エロいよ可愛いよたまんないよぉぉぉ!!)
結合部からは卑猥な音がする。それはもうグチュグチュと。
(あ"ああああ結合音エロすぎぃぃぃ!!!!)
「トド松くんっ、もうちょっと、ゆっくりして…っ」
「あ、ゴメンねっ」
興奮のあまり、首の皮はとうにちぎれていた。
「………これくらい?」
「う、ん……あ…痛くなくなって…きた…かも」
「よかった。じゃあもう少し速くするよ」
(はい強がりぃ!余裕ぶって墓穴掘るパターン!掘るのはおま………いやいや、ここで下ネタはないね、ない。とりあえずイカない為に何か興奮を冷ますものをイメージするんだトッティ!)
「兄さんのちんこ」
「え?」
ムード満点だった初夜をこなごなにぶち壊す哀れなトッティだった。