• テキストサイズ

おそ松さん〜恋セヨ松野さん〜

第28章 トド松ルート2 バカになるのが恋ザンス




屋台が並ぶ通りは人でごった返していた。友人同士で盛り上がる若者、父親に肩車されながら頭にお面をつけてはしゃぐ子供、ぎこちなく手を繋ぐ初々しいカップル——皆それぞれの胸に思い出を刻みながら今この瞬間を謳歌している。

賑わう通りの中、四人は人混みからゆめ美を守るように囲んで歩いていた。

と、先頭を歩くおそ松がイカ焼きの屋台を発見し目を輝かせた。


「チョロ松ぅ!俺あれ食べたーい!買ってー!」

「え?まさか金無いの!?」

「あるよ!………五十円」

「それであるとか言っちゃうあたりどうなの?大体お前は——」


兄にお説教を始めようとしたチョロ松だが、今日はせっかくのお祭りだ。諦めたように深々と嘆息し、財布の残金を確認した。


「——まぁいいや。じゃあ僕とおそ松兄さんであれ人数分買ってくるから、ゆめ美ちゃん達は先にカラ松兄さんと合流しててくれる?ここの通りの先の河原に陣取ってるみたいだから」

「わかった。じゃあ私たちは適当にビールとおつまみ買っておくね」

「ありがとう。よろしく」


こうして、おそ松とチョロ松、ゆめ美と一松と十四松の二手に分かれることとなった。


/ 442ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp