• テキストサイズ

おそ松さん〜恋セヨ松野さん〜

第28章 トド松ルート2 バカになるのが恋ザンス





花火大会、当日。


「よし、出来た!」


ゆめ美は鏡に写る自分と対峙していた。

思ったよりも短時間で着替えが済んでホッと一息。夜更かしして着付けの動画を漁ったかいがあった。

浴衣姿なのはおそ松におねだりされたから——というのもあるが、浴衣を見せたい人がいるから。

ゆめ美の全身を彩るのは、紺地に咲き乱れるピンクの牡丹。一目惚れして選んだお気に入りの柄。

鮮やかなピンクを身に纏えば、鼓動が跳ねて身体が燃えるよう。

ゆめ美は今日、ある決心をしていた。


(お祭りの後、トッティに一昨日のこと謝って、それから——)


その先を考えただけでゆめ美の頬は薄紅に染まる。

心にトド松を思い描きながら、メイクを済ませ髪をアップにしていると、待ち合わせの時刻を告げるピンポンが鳴った。


「ゆめ美ちゃーーん!十四松でーす!」

「はーい今行くー!」


準備を終えて玄関のドアを開く。



/ 442ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp