第28章 トド松ルート2 バカになるのが恋ザンス
トド松は結ばれた手を振り解き声をぶつける。
「さっきからうるさいよ!?こっちは静かに飲みたいから一人でここに来てんのにさ!なに人生の先輩気取ってんの!?自分のこと棚に上げてペラペラペラペラシツコイよ!知った風な口きくなし!ボクが何考えてるのかなんて分からないくせに!パーソナルスペース保って話してよ!てか全部ひっくるめて鬱陶しい!じゃあね!」
乱暴に立ち上がると、いつものように一円も支払わずにその場を去る。
ハイブリッドおでんに冷たい風が吹きすさび——
「え?」
「え?」
取り残された二人は、呆然とその背中を見送るしか出来なかった。
・・・