第4章 内面を充実させる為にまずは外見から高めていかないとね?
店中の空気が凍りつく。
トト子が注文を受けた魚を持って店へとやって来たのだ。
「あれ?あれれー?みんな何してるのー?」
異様なほど可愛く小首を傾げる。
「や、やぁトト子ちゃん。いつもご苦労様」
店主は気まずそうに、トト子から魚が入った発泡スチロールの箱を受け取り、礼を言ってそそくさと逃げるようにキッチンへ入った。
「ト…トト子ちゃんこれは、その…」
おそ松がしどろもどろしている間に横一列に並ぶ六人。
壁になるように立ちゆめ美を隠す。
「トト子よくわかんないけどー、いるついでにお前らも見て見てー!!」
そう言いながらかがんで胸を寄せ、右手のVサインと共にウインクを繰り出した。
「トト子のニューアイドルコス、ハンマーヘッドシャークーーッ!!超絶かわいくなーーい??」
頭部にトンカチをつけたようなサメを背中に背負い、青いワンピースでポーズを決めるトト子。
そんなトト子へ、おそ松は頭をかきながら申し訳なさそうに言った。
「トト子ちゃんごめん、今ゆめ美ちゃんの着せ替えごっこ…じゃなくて、クソエロメイド…でもなくて、制服を選んでて忙しいか」
「はぁーーっ!?テメーラトト子を差し置いて人のダチで何してくれてんだこのタコーーーーッ!!!!」
「ボェバァーーッ!!!!」
逃げる暇もなく、六人は連結しながら頭のトンカチで腹部に頭突きをモロにくらい、全員泡を吹きその場に崩れ落ちる。
そして…動かなくなった。