• テキストサイズ

おそ松さん〜恋セヨ松野さん〜

第4章 内面を充実させる為にまずは外見から高めていかないとね?



十四松はみんなの食べ残したパフェを片っ端から食べながら、バニーガール姿のゆめ美を見て嬉しそうにはにかんだ。


「一松にーさん!ゆめ美ちゃんすっげーカワイイね!!」

「べつに…おれは興味ないし」

「あっれー?そう言いながらもイチモツにーさーんっ!!」

「お、おいっ!やめろって!!」


一人椅子に座りそっぽ向いてる一松のタッティを見て、十四松はにぱっと笑う。

部屋の隅では、サングラスを掛けたままなカラ松と店主が会話を交わしていた。


「すまないマスター。オレがスカートを綺麗に直せなかったばかりに…」

「いいや、青くんには感謝してるよ。ただ顔のワッペンはちょっといただけないかな」

「マイフェイスの再現度を更に上げていれば、ゆめ美ちゃんはあんな思いをせずに…くそうっ!!」

「キミ、人の話聞いてるかい?」


カラ松は一人己を攻め続け頭を抱えている。
店主はそれ以上話題を掘り下げるのを止め、前方のゆめ美達に目をやった。


「シコ松邪魔だからどけ。はーいゆめ美ちゃん、次はこっちのミニスカメイドにお着替えして〜」

「もう辞めたいんだけど」

「もしかして一人で脱ぐの大変?なら手伝うよ〜?」

「け、けっこうです!」


ゆめ美の腕を掴んだゲス松は、まるで舌を垂らした犬のようにだらしない顔をしている。

見るに堪えない光景に、カラ松は二人へ駆け寄った。


「おそ松!もうよせ!」

「んだよ邪魔すんな!」


カラ松がゆめ美の腕からおそ松の手を払いのけ、二人は掴み合いの喧嘩をおっ始める。


「はっはっはっ。みんな青春してるねぇ」


そんな様子を傍観する店主は、若いなぁと一人しみじみ頷いていた。

だが何を隠そう、ことの発端は他でもないこの店主である。

ゆめ美と六つ子がお近づきになれたし、そろそろこの悪ふざけをお開きにしようと、店主がようやく気持ちを切り替えた時、店のドアを開く音がドアベルと共に響いた。


「こんにちはー魚忠でーす。お魚持ってきましたー」


/ 442ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp