第27章 トド松ルート1 blinded
(やっぱりね)
きっと二人には何かある——勘の鋭いトド松は容易に見抜いた。
「でもボク妬いちゃうなー。最近二人仲良すぎじゃない?もしかして付き合ってる〜?」
「つ、付き合ってないよ!それに、私は、トッティと…」「ボクと、なぁに?」
話を遮り、トンと壁に手をつきゆめ美を閉じ込める。言わずもがな壁ドンである。
普段と様子の違うトド松に、ゆめ美は動揺の色を隠せない。
「…ラインしてるのはトッティとだけ…だし」
「それだけ?」
「え…?」
不安げに揺らめく瞳がトド松に火をつけた。
「ボクが——」
嫉妬がトド松を突き動かす。
「ボクがユメと共有してるのって、独占してるのって、それだけ!?」
「急に…どうしたの?」
「『どうしたの?』って?よく聞けるねそんな風に!」