第27章 トド松ルート1 blinded
トド松は、ジト目に怯むことなく涼しい顔で返す。
「うーん、なんとなく前より行動的になった?外出も増えたし」
「気のせいでしょ」
「気のせいかなぁ?ボク、勘は鋭い方なんだけど」
「だから気のせいだって。おれなんて未来永劫闇に生きるクズですから」
懲りずに自虐する一松をトド松はキッと見据えた。
「ボクは変わったよ。ユメに会って」
「はいはい…よかったですねぇ」
「そーやって逃げないでよ。一松兄さんにだけ教えるけど、ボク、実はね」
トド松は一松の耳元へ口を寄せると、
「ユメが好きなんだ」
「は、はぁぁあ!?」
突然の暴露に驚愕し、一松は目をひん剥いた。