第26章 ※チョロ松エンド 僕を君に捧ぐ
沈黙が続く中、チョロ松の欲は布団の中で熱膨張。
ほんのちょっとの勇気を出せば、自ら隣の布団に潜り込めば——と、頭に思い描くものの、なかなか前進出来ないでいた。
(動け、話せ、触れチョロ松!このまま寝るなんてオチは許されないんだ。一体何話裏裏詐欺をすれば気が済むと思ってんだ…)
随分長い間血走った双眸で天井とにらめっこしていたが、勇気と性欲を奮い立たせ、ついにチョロ松からゆめ美に話しかけた。
「ねぇ、ゆめ美ちゃん」
「…ゆめ美ちゃん?」
が、返事はない。
「あの、ゆめ美ちゃん?」
「……」
またしても沈黙。
「もしかして寝ちゃった?」
ゆめ美を見れば、背中が呼吸に合わせて上下している。
(そん…な…!!)
密かに握りしめていたコンドームがハラリと手から落ちた。
(うぅ…ぅわぁぁあああ!!!!僕のばかばかばかばかぁッ!!なんですぐセックスへ持ち込まなかったんだよぉぉおお!!そりゃあ一日中遊んだんだから疲れて布団の魔力ですぐ寝ちゃうにきまってるだろぉぉぉおおお!!!!)
心の声で泣き叫ぶも、後悔時すでに遅し。