第26章 ※チョロ松エンド 僕を君に捧ぐ
互いに"お付き合い"が初めてなのだから"お突き合い"も初めてなわけで。
どちらかがリード出来れば良いが、不器用な二人は切り出せず悶々と過ごす。
「おそ松くん達まだ起きてるかな?」
「あぁ…、夜更かしして麻雀でもやってんじゃない?」
続くのは他愛もない会話。
——違う。
「へーぇ、ルール分からないけど面白そう」
——私は、チョロ松くんと…。
「麻雀教えてあげるから、またうちに遊びにおいでよ。父さんと母さんも会いたがってたし」
——僕、何してんだよ。
「じゃあ松野家に寄ってから帰ろうかな」
「いいね!二人からってことでおみやげ渡そう!」
——こーゆーのは僕から誘わないとなのに。
「うん。ありがとう」
「ははっ、こちらこそだよ」
そこで、プツリと会話が途切れてしまった。