第25章 チョロ松ルート2 本当の僕って
ゆめ美はチョロ松を真っ直ぐ見つめ、真っ直ぐ思いをぶつけた。
「私だっていつも自分に自信がなかった。傷つくのが怖くて人と仲良くなれなかった。でも、六つ子のみんなが、チョロ松くんが、私を変えてくれたんだよ?このままの私でもいいんだって思えるようにしてくれた。私ね、チョロ松くんならどんなチョロ松くんでも好きだよ。手の平サイズのチョロ松くんでも、チョロシコスキーでも、無職でもなんでも、いつも頑張ってるチョロ松くんの全部が好き!!」
突然の告白。
チョロ松は、驚きのあまり魚類の如くパクパクと口を動かしている。
「…ゆめ美ちゃん、今…」
「だから、チョロ松くん、これからも私と一緒にいて?また元気な姿を見せて」
強い意志を秘めたゆめ美の瞳を、チョロ松も真っ直ぐ見つめ返す。
「ぼ、僕も——」
チョロ松が何かを言いかけた瞬間、突然声を遮るようにけたたましい時計のアラームがゆめ美の頭に響いた。
それと同時に、激しい閃光がゆめ美の身体を包み込む。
ゆめ美は眩しくて反射的に目を閉じ、開いた時にはデカパンラボのベッドの上にいた。