第25章 チョロ松ルート2 本当の僕って
手を取り喜び合う二人に、ゆめ美は疑問を投げかける。
「あの、私が薬ってどういう意味ですか?」
「ホエ、ゆめ美ちゃんが来ただけで僅かダスが意識が正常に戻ったんダス!昨日なんて突然ラボを飛び出して、道行くリア充カップルに『チョロリーッス!子作りは計画的にだリン!』って挨拶して回って大変だったダス」
「それむしろ元気なんじゃ…」
「違うダス!常識人を心がけていたチョロ松くんが、あんな堂々と変態になるなんて立派な病気ダス!」
「そ、そうなんですか…」
うなされるチョロ松を見て、確かにこんなにシコシコ言っているのは普通じゃない、とゆめ美は心底思った。
「デカパン博士ー!早く早く早く!あれ出して!」
十四松は手をパタパタさせてデカパン博士を急かす。
「はいダス!善は急げダス!」
デカパン博士が頷くと、タイミングよくダヨーンが"きままに頭覗き見る機"を持ってきた。が、前回と少しだけデザインが変わっており、頭につけるアンテナが無くなって、代わりにコードが二本伸びてアイマスクが繋がっている。