第25章 チョロ松ルート2 本当の僕って
「デカパン博士ー!連れてきたよー!」
十四松が勢いよくドアを開けると、白を基調とした清潔感のある部屋の中、ベッドで眠っているチョロ松と、その横で医療機器をいじっているデカパン博士の姿があった。
デカパン博士は手を止めて二人に笑顔を向けるものの、その表情には疲労の色が見て取れた。
「こんにちはダス。ゆめ美ちゃん、よく来てくれたダス」
「チョロ松くんっ!」
ゆめ美はチョロ松の枕元に駆け寄り、手を包み込んだ。
「チョロ松くん大丈夫!?」
「シコ……シコ………ん…ぅ、あれ…?ゆめ美ちゃ…ん?どう、したの……シ…コ…リンリン……」
チョロ松は一瞬だけ目を開けたが、またすぐに目を閉じてシコシコ言い始めてしまった。だがそれを見て、十四松とデカパン博士は喜びの声を上げる。
「ホエホエ!十四松くんの言った通りダスな!」
「やったー!やっぱゆめ美ちゃんが薬だったんだ!!」