第24章 チョロ松ルート1 病魔に侵されるシコ松
という訳で翌日、急いでパチンコへ行った帰りに五人はチョロ松を連れてデカパンラボへ——。
「デカパン博士ッ!!たーーのもーーーーッ!!」
十四松の大声を聞きつけ、デカパン博士がドアから出てきた。半裸に縞模様のデカパンを履き、白衣を着た中年は何度見ても変態おじさんだが、今はそれどころじゃない。
「こんにちはー!デカパン博士ー!」
「はいこんにちはダス。今日はどうしたんダスか?」
ぺこりと頭を下げる十四松の横からおそ松が一歩前に出た。
おそ松は、おんぶしたチョロ松を博士に見えるよう、くるりと背中を向ける。
「博士!ヤバいんだよ!うちの三男が恐ろしい奇病にっ!!」
「ホエホエ!?それは大変ダス!早く中に入るダス!」
焦りの色を隠せない長男に、只ならぬ雰囲気を感じ取ったデカパンは、六人をすかさずラボへと招き入れた。
・・・
「チョロリン……シコ…シコ…」
寝台に寝かされたチョロ松は、よく分かんない医療器具を全身に着けられ管まみれで診察を受けている。診察中もうわ言は止まらず、時折何かにうなされ苦悶の表情を浮かべるその姿は、誰の目から見ても痛ましかった。
五人はそんなチョロ松に寄り添いながら、ある松は目を伏せ、ある松は泣くのを堪え、ある松は指を組んで無事を祈った。
・・・