第24章 チョロ松ルート1 病魔に侵されるシコ松
一松は隣でシコシコ言っているチョロ松を一瞥してからゆっくり頷いた。
(おれ…ちょっと気持ちわかるかも)
(え?どゆこと?)
(こうさ、開放感があるよね。フルチンって)
トド松はくわっと目を見開き、機能してないツッコミ役の代わりを務める。
(ねぇよ!そして同調したってなんの解決にもなってねぇよ!)
四男を一蹴する末っ子を横目に、おそ松は呑気に納豆をかき混ぜている。
(さっきからお前ら目力うっせーよ。平和な食卓の空気ピリピリして最悪なんだよ。んな気になんなら、さりげなくフルチン気づかせるワード囁いてこいよ)
(例えばどんな?)
(ソーセージしまってとか)
(あぁもうっ!ソーセージますます食えなくなったぁぁあ!あげる!!)
(いらねぇよ!俺自分の食ったし!)
(嘘つくな!ボクの皿に入れたでしょ!)
おそ松とトド松が皿の上でソーセージを踊らせている時、ついに十四松システムが作動した。