第24章 チョロ松ルート1 病魔に侵されるシコ松
アイコンタクトでカラ松はおそ松に訴えかける。
(無理だ!だって、シコシコ言いながらフルチンとか正気の沙汰じゃないだろ!)
説明不足だったがシコ松はなぜか下を履いていなかった。
(あぁ、確かにいっちゃってるよね〜)
他人事なおそ松にしびれを切らしたトド松は、血走った双眸で兄達四人を睨みつけた。
(「あぁ」じゃねぇよ!食事中にシコシコ唱えられながらチンコ見せられてるんだよ!?誰もソーセージ手つけてねーし!みんな大分メンタルやられてんじゃん!)
(寝ぼけて下を履き忘れたのだろうか…)
(じゃあカラ松兄さんパンツ履けって言ってよ!)
(さっきトイレですれ違った時声をかけたがスルーされた。……手は尽くしたんだ)
このタイミングで、トド松はここぞとばかりに得意の人心掌握術を発揮する。カラ松をウルウルとした瞳で見つめ、手を合わせておねだり攻撃。
(ねぇねぇ、そこをなんとかお願い!絶望の淵から世界を救う超絶キラ松ヒーロー兄さんっ!)
(ち、超絶キラ松ヒーロー!?………フッ、任せなブラザー!)
末っ子のよいしょに気を良くした次男は、顎に手を当て策を練り始める。しばらくすると、何かを思いついたように顔を上げた。
(そうだ!さりげなくチョロ松の足元にパンツを置いておくというのはどうだ?そうすればフルチンなのを気づくはずだ!フフーン!)
(いや股間スースーしてるのにフルチン気づかないとか無いでしょ!あれ絶対故意だよ!だからこそ言わないと!)
(えー言わなきゃダメ!?だがオレはシコ語を話せないんだが)
(そんな言語ねぇよ!)
(…でもさ、二人とも…)
カラ松とトド松が不毛なやり取りをしていると、そこへ一松も加わった。