• テキストサイズ

おそ松さん〜恋セヨ松野さん〜

第24章 チョロ松ルート1 病魔に侵されるシコ松






それは、平和な松野家を突然襲った悲劇だった。



いつものように昼頃ダラダラと目を覚まし、六つ子が母の愛に溢れた朝食を食べている時のこと——。


「チョロリンリン…シコリンリン…」


居間に響くは、チョロ松の謎めいた呪文…のようなもの。

誰もチョロ松の呪詛には触れず——いや、正確には触れられず黙々と食事を続ける。


「マジカル…シコカル…シコシコピッチャン…」

「ブーーーーッ!!」


"シコピッチャン"でついに十四松がごはんを吹き出した——が、誰も反応しなかったので、十四松も何事もなかったかのように猫目で食事を再開する。


「シコ…シコピッチャン…」


あまりにも食事の妨げになるシコピッチャンを、トド松がチラと盗み見た。


(シコ松兄さん…どうしちゃったのホント…)


目は虚ろ、心ここにあらずな感じでボソボソ呟きながら白米をつついている。

トド松は、隣で味噌汁をすすっているおそ松を小突き、耳打ちした。


(おそ松兄さん、あれなんとかしてよ)

(朝からなにあいつ。ウケるー)

(いやウケるけどヤバイよ!あれホントにヤバい!末期ビッグバンだよ!?あんなんで外出されたらご近所さんに顔向け出来ないから!兄さんなんか話しかけてみてよ!)

(やだー、めんどいからカラ松よろしくー)


と、おそ松はカラ松の太腿をつねった。


(痛っ!?ってオレ!?)


/ 442ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp