第20章 アンケート回 松怪奇譚〜落〜
「メニューを変更して、前菜はクソ松からで」
「ノォーーーーッ!?ヤダヤダヤダーーーーッ!!」
泣きじゃくり訴えるカラ松に対し、冷ややかな微笑を向ける一松。
一松とカラ松が騒ぐ中、十四松は気を失ったままのゆめ美を檻から運び出した。部屋の隅に優しく寝かせて檻に戻る。
「大体テメーはどうしてシリアスな展開でクソだせぇパンツ履いてんだよ!?あぁん!?ワザとか!?そうまでして自己主張してぇのかこのクソの中のクソがぁぁああ!!」
一松は仰向けのカラ松の上に馬乗りになり、肩を掴んで激しく揺さぶる。何度も補足するがフルチンだ。フルチンと青いスパンコールによる夢の共演だ。
「な、何を言うんだ!これは今夜熱い夜を迎える為に用意したんだ!フッ、羨ましいなら素直に言えばいいものを。安心しろ。家に帰れば一松の為に紫のぉぉおお!?肩パンやめてぇぇえ!!」
十四松は二人がじゃれあっているうちに、檻に残っていたおそ松、チョロ松、トド松もぽいぽい牢の外へとぶん投げだした。
「あいっ」
「うげっ」
「あいっ」
「ひゃんっ」
「あいっ」
「おぶっ」
三人仲良く山積みだ。