第18章 アンケート回 松怪奇譚〜追〜
「あのさ…おそま」
一松が振り返った瞬間、恐怖で顔を引きつらせたおそ松が全速力でこちらに向かって駆けてくるのが目に飛び込んできた。
「一松っ!!逃げるぞっ!!」
「っ!?」
背中を勢いよく押され、訳も分からぬまま一松も走り出す。
「逃げるって何から!?」
「あれ」
「はぁっ!?」
おそ松が指差す方向には、三メートルはある巨大な怪物がいた。全身青い皮膚で覆われたそれは、人間のように二足歩行でこちらに向かってくる。禿げ上がった頭に二本の角が生え、巨大な目と鼻はモアイに良く似た形相だ。
テレビや図鑑でもあんなの見たことない。