第14章 トッティメモリアル
「ワ"ァァアーーーーッ!!??」
「トッティ…ただの係りの人だよ…」
「そそ、そっか…はは…っ」
「威勢のいいお兄さんだねぇ。はぁいチケット拝見しますよぉ…」
服に返り血とか雰囲気ありすぎだろ!?と思いながら、トド松は震える手でチケットを差し出す。
「次はお二人さん…っと……ぬあぁあぁぁぁあっ!!!!」
係員は謎なシャウトと共に、勢いよく半券を引きちぎりトド松へ渡した。無論、係員のシャウトに驚きトド松も叫ぶ。哀れなトド松は、生まれたての子鹿のようにプルプルしながらその場で尻餅をついた。
「ちょっと!?なんで今驚かしたの!?」
「あぁスイマセンね…サービス精神旺盛なもんで」
「いりませんよそんなサービス!?」
(ダメだ…入り口でこれとか難易度高すぎる…やっぱやめよう)
トド松はすっかり腰が引けてしまっている。
ジェイソンをやめて観覧車にしようと思いついたところで…
「トッティ大丈夫?」
(え…?)
天女がトド松に優しく手を差し伸べた。
(嘘!?照れ屋なユメから、手を繋ごうとしてくれるなんて…!!)
恐怖で埋め尽くされた心に一筋の光が差し込む。