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おそ松さん〜恋セヨ松野さん〜

第2章 出会っちゃったのだ!!



「どーもー!俺、長男のおそ松でーす」

「どうも!赤が長男のおそ松くんね」


おそ松はゆめ美と握手をした後、さりげなくトト子にも握手を求めたが、すごい勢いで手をビンタされ終わった。
だが、性欲神に取り憑かれたおそ松は、こんなことではへこたれない。


「俺さ、ちょうど暇してたんだよね〜?よかったらこれからメシ食いに行かなーい?」

「あははははっ!お前はニートだから万年暇人でしょ!うふふふふっ!」

「トト子ちゃんっ!?」


おそ松がうやむやにしようとしていた事実をあっさり暴露するトト子。
というか、出会い頭に「クソニート」と呼んでいたので既にバレていたりする。

ゆめ美は、気まずそうに尋ねた。


「…もしかして、仕事してないの?」

「え?あ、あぁー、ちょっと前にひどい目に遭ってさぁ、暫くはそーゆーのいいかなぁって。ちなみにあいつらも全員無職」


親指で後ろを指し、ちゃっかり弟達も道連れにする。
ちなみに、ちょっと前というのはイヤミに連れられブラック工場で働き、重労働に耐えかね逃げ出したあの一件である。


「そうなんだ。でも、私も仕事見つけられなくて、親戚の伯父さんのお店手伝うようになったから気持ちは分かるよ。みんな大変だよね」

「あらぁ、そんな優しいこと言ってくれんの?じゃあさ、この後さらにいろいろ分かり合わな〜い?」

「いろいろ?でも、そうだよね。せっかく会えたんだし…」


意外にも食いつくゆめ美。
僅かな間でも同じ小学校に通った仲である六つ子と再会し、彼女自身彼らに興味を抱いているのだ。


「そうそう!せっかく会えたんだから、俺、ゆめ美ちゃんのこともっと知りたーい!」


ニシシと笑うおそ松を見て、ゆめ美も微笑み返す。

絶対無理だと思っていたが、これはもしかしたらもしかするかもしれない!と、おそ松の背後で固唾を飲んで見守っていた弟達も、すかさずゆめ美達に群がった。




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