第2章 出会っちゃったのだ!!
「フッ、気にするな」
十四松に続き恋の点数を稼げたカラ松は、サングラスを少し下げ、ゆめ美へと眩しい視線をぶつけた。
「ところで、何故またこの街へ戻ってきたんだ?」
話を続けながら、カラ松は座るトト子の横へ荷物を置く。
「赤塚で伯父さんが洋食屋を経営してて、お店のお手伝いすることになったんだ。働き始めてまだ半年くらいかな」
「なるほど。話の大筋は大体掴んだ。つまり…こういうことだな?」
カラ松は意味が分からないタイミングでサングラスを外し、耳にかける部分を噛みながら指をパチンとならし、一言。
「キミは……デスティニーを求め、彷徨うようにこの街へ辿り着いた。そうだろう?」
「ううん、だから伯父さんのお手伝いで」
「偶然とは言わば必然っ!こうしてここで、オレとキミが出会えたのもぐしゅっ!?」
「ごめーんゆめ美ちゃんとトト子ちゃん、ちょーっと待っててね〜」
おそ松はカラ松のフードを後ろから勢い良く掴み、ズルズルと五メートルほど引きずった。