第3章 再会!帰郷のリンクメイト!
きっぱりと低い声で、ヴィクトルが言った。
冷ややかなアイスブルー・アイがユーリを見下ろしている。
「なんでだよ」
「ユーリにはトールの振り付けは荷が重すぎる」
「はぁ?」
「確かに、トールの振り付けは選手をより魅力的に魅せてくれる。それは間違いないよ。でもそれは、選手にそれ相応の技術と表現力あってこそだ。未熟なユーリじゃ、怪我をするだけだよ」
なにより、とヴィクトルは徹の腰へ手を回し、さり気なく引き寄せる。
「徹は俺のコーチだ。俺の許可無しに、借りることは許さない」
「へっ?」
「徹も。わかった?」
「あぁ、うん」
また二人だけの空気を作り始めた師弟に、ユーリは舌を打って歩き出す。
技術?表現力?
その両方をユーリは持っていると信じていた。
ヴィクトルからすればまだ未熟な部分もあるが、そこらのスケーターよりは確固たるものを築けているはずだ。
いつまで子供扱いをされなくてはならないのだろう。